関係節
名詞を修飾する節の作り方を学びましょう。関係代名詞は不要です。
名詞修飾節とは
日本語では、名詞を修飾する節(関係節)は名詞の前に置かれます。英語のような関係代名詞(who, which, that)は存在しません。
私が買った本(英語: the book that I bought)
修飾節の中で動詞や形容詞を普通形にして、そのまま名詞の前に付けるだけです。修飾される名詞は、節の中で主語・目的語・場所など様々な役割を担うことができます。この一つの構造で、英語の who・which・that・where・when のすべてに対応しています。
修飾される名詞が節の中で主語にあたる場合、動詞はその名詞の動作を表します。
[普通形の動詞] + 名詞
名詞が節の外に出ているため、節の中には主語の位置が空いた状態になります。
例文
走っている人はだれですか。
あそこに座っている女の人は田中さんです。
日本語を教えている先生はとても優しいです。
毎朝ジョギングをする人が増えています。
修飾される名詞が節の中で目的語にあたる場合、本来つくはずの「を」が消えます。
[誰かが + 普通形の動詞] + 名詞
比較:本を買った(本を買った) → 買った本(買った本)。「を」は名詞が節の外に移動したため不要になります。
例文
昨日買った本はとてもおもしろかったです。
母が作った料理はいつもおいしいです。
友達がくれたプレゼントを大切にしています。
先週見た映画の名前を忘れました。
修飾される名詞は、節の中で場所・時間・理由・同伴者など、どんな役割でも担えます。構造上の違いはなく、すべて同じ「節+名詞」のパターンで表現できます。
名詞の役割を示す助詞(で、に、と など)は、名詞が節の外に出ると省略されます。
例文
友達が住んでいる町はとても静かです。
去年行ったレストランにまた行きたいです。
日本語を勉強している理由は仕事で使うからです。
兄と一緒に行った店はもう閉まっていました。
形容詞も動詞と同様に、名詞の直前に置いて修飾します。
- い形容詞: そのまま名詞に付ける — 赤い花
- な形容詞: なを付ける — 静かな場所
形容詞修飾と動詞の修飾節は重ねることもできます:昨日食べたおいしいケーキ。
例文
赤い花が好きです。
有名な歌手が来ました。
もっと静かな場所で話しましょう。
昨日食べたおいしいケーキの店を教えてください。
修飾節が名詞述語(AはBだ)の場合、「だ」は形を変えます。
- 現在: だ → の または である — 学生の友達(ただし「学生の友達」は曖昧)
- 過去: だった → そのまま — 先生だった人
- 否定: ではない/じゃない → そのまま — 日本人ではない友達
例文
先生だった人が今は作家です。
学生のときに読んだ本を思い出しました。
日本人ではない友達と日本語で話しています。
修飾節の中での助詞には二つの重要なルールがあります。
1. 修飾される名詞の助詞は消える。 名詞が節の外に出るため、元の助詞(を、に、で など)は不要になります。2. 「は」は「が」になる。 従属節の中では主題の「は」は使えません。主語を示す場合は「が」を使います。
その他の助詞(と、に、で、から など)はそのまま残ります。
例文
私が読んだ本はこれです。
友達と行ったレストランはあそこです。
いつも音楽を聞くカフェが閉まりました。
子どもにあげたお菓子はチョコレートです。
修飾される名詞が文脈から明らかな場合、ので置き換えることができます(「~のもの」「~のやつ」の意味)。
- 赤いの — 赤いもの
- 昨日作ったの — 昨日作ったもの
この「の」は名詞化の「の」(節を名詞にする用法)とは異なり、具体的な名詞の代わりとして使われます。
例文
どのケーキがいいですか。
チョコレートのがいいです。
大きいのと小さいのがあります。どちらがいいですか。
昨日作ったのはカレーです。
赤いのをください。
修飾節は入れ子にすることができます。つまり、名詞を修飾する節の中に、さらに別の修飾節を含めることができます。読み方のコツは、主名詞から内側に向かって解読することです。
友達が紹介してくれた人が書いた本→ 本:「人が書いた本」→ 人:「友達が紹介してくれた人」→ 全体:「友達が紹介してくれた人が書いた本」
書き言葉では深い入れ子がよく見られますが、話し言葉では短めにまとめるのが自然です。
例文
友達が紹介してくれた人が書いた本を読みました。
父が働いている会社が作ったアプリはとても便利です。
去年日本で買ったお茶を飲みながら、友達が撮った写真を見ました。